小児矯正
お子さんの歯並びの治療
お子さんの歯並びの治療は、おとなの矯正と同じではありません。お子さんの歯並びの治療には、おとなの矯正と2つの点で違いがあります。
- 歯の生え変わりが終わっていないので、これから生えてくる永久歯について予測をする必要がある。乳歯だけの状態で歯並びが良くても、永久歯になってから歯並びが悪くなってしまうこともあるので、それを防ぐために「予防的な矯正治療」も考えていく必要もあります。
- 顎の成長が終わっていない時期なので、歯が生えるスペースが足りなくても、顎の成長を助けることでスペースを増やすこともできる。大きく顎が成長する第二次成長期の前に治療を開始すれば、歯を抜かないで矯正治療ができる可能性は広がります。
お子さんの矯正治療を始めるのに最適なのは、上下の前歯が4本ずつ生え変わったタイミングです。その時期に歯並びが気になるようなら、まずはご相談ください。
一期治療と二期治療
矯正は、治療をする時期によって、一期治療と二期治療に分けられます。
第二次成長期の前が一期治療で、第二次成長期が終わってからが二期治療です。
一期治療で、歯が並ぶスペースができた状態で、その後気になることがなければ治療は終了となりますが、二期治療が必要な場合があります。
第二次成長期に予想以上に顎の成長があって、噛み合わせがまた悪くなる場合は二期治療が必要ですが、一期治療が無駄なわけではありません。一期治療をやることで、二期治療の治療が短期間になったり、歯を抜かずに治療できる可能性が広がります。
矯正の装置
具体的な装置についてご紹介します。
- 側方拡大装置
- 顎の成長を助けることで、歯が並ぶスペースを広げる装置。
- アクティブプレート
- 少数の歯を移動させる装置。
虫歯などの問題で、歯がなくなった部分のスペースを確保する装置としては、
バンドループ、
リンガルアーチがあります。
小児矯正に関するご質問
- 何歳から始めたら良いですか?
- お口の状態によりますが、上下の前歯が4本ずつ永久歯に生え変わったころに始めるのが一般的です。
- 矯正をすると痛みがありますか?
- おとなの場合、歯を支える骨がしっかりしているので、矯正の力を加えるたびに痛みが出やすいようですが、お子さんは痛みが出にくく慣れやすいです。
- 治療はどのくらいの期間がかかりますか?
- 取り外しが可能な装置であれば、装置をどれくらい使ってくれるかにもよりますし、歯並びにもよりますが、半年から1年半くらいです。